BELSとは?
「BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)」の読み方は「ベルス」といいます。日本語に訳すると、「建物の省エネルギー性能を表示する仕組み」という感じになります。
BELSは、建物や住宅のエネルギー効率に関するラベリングシステムです。
このシステムは、国が建物や住宅のエネルギー効率を評価し、それに基づいてラベルを付与することで、一般の人々がエネルギー効率の高い建物を簡単に識別できるようにすることを目的としています。
つまり、BELSの申請・取得をすると、建築物省エネ法第7条に基づき建物の性能を評価され、「基準をどのくらい満たす性能を持っているか」が表示されるという仕組みです。
エネルギー効率の高い建物の普及は、エネルギーの持続可能性を向上させ、環境への影響を軽減するために重要です。BELSは、今後の住宅性能表示の主流となる基準の性能表示のシステムと言われています。
BELSは家の何の省エネ性能を評価するのか
BELSは、「外皮性能」と「一次エネルギー消費量」の2つの項目で性能の評価を行います。購入する家でBELSの申請・取得をすると、プレートがもらえます。
外皮性能とは
外皮とは、外壁や屋根、床、窓などの家の外と中の境界部分や周りの部分のことを指します。外皮性能の基準は、それらの材料の「熱の通しにくさ」です。基準をクリアしているかで、「適合」か「不適合」か、認定が取れるかが決まります。
一次エネルギー消費量とは
一次エネルギー消費量は下記の4項目をかけ合わせて計算されます。
①エコキュートや給湯器などの熱源、エアコンやヒーターなど冷暖房設備の装置が使うエネルギー消費量(ガス・電気・灯油の使用量など)を足し合わせたもの
②屋根や窓、外壁材などの外皮面積の大きさの総数と、どのぐらいの量で換気される設計になっているか。
③地域による冷暖房の時期などの季節の要因
④その他いろいろ
この「一次エネルギー消費量」と「国の基準の燃費性能」を比較したものが、プレートの星で表している「BEI」です。つまり、星の数が多いほど省エネな家、ということになります。